期日を過ぎた請求書の催促は、予定どおりに行われることがほとんどありません。手をつけるのは、誰かにようやく手の空いた1時間ができたとき。小さな会社では、そんな時間はまず来ません。未払いの一覧はQuickBooksに入っていて、誰もがそれを知っているのに、先週送るはずだった催促メールは今も「そのうち書く」のままです。

同じ状況にある会社は少なくありません。米国の中小企業2,487社を対象にした2025年1月のQuickBooksの調査では、56%に未払いの請求書があり、未回収額は1社あたり平均US$17,500でした。支払期日から30日を超えて未払いの請求書がある会社も、47%にのぼりました。Xeroのデータでも、2024年7〜9月期に米国の中小企業が入金までに要した日数は平均28.7日で、そのうち9.1日は期日を過ぎてからでした。

このガイドでは、催促をエージェントに任せる方法をご紹介します。エージェントが動くのは毎週月曜の朝。いつもの口調に近い文面で下書きし、承認がなければ1通も送りません。

催促が後回しになる理由と、スケジュール実行という解決策

催促メールは、1通だけなら書くのは難しくありません。大変なのは、その前後の作業です。会計ソフトを開き、請求書を探し、昨日のうちに入金がなかったかを確かめ、丁寧でいて弱腰に聞こえない言葉を選ぶ。これを支払いが遅れている取引先の数だけ繰り返すとなると、誰も手をつけたがらない仕事になります。

スケジュール実行にすれば、「今日は催促する時間があるか」と考えること自体がなくなります。月曜に席に着いた時点で、作業はもう終わっているからです。一覧は並べ替え済み、文面も書き上がっていて、残る判断はどれを送るかだけです。

ノートパソコンに向かう代理店の女性オーナーと、その横の月曜のメッセージ。今週の催促リストと、支払期日を過ぎた請求書を見つける、催促メールを下書きする、Gmailに残すという3つのステップが書かれています

毎週月曜の午前9時にエージェントが行うこと

毎週月曜の午前9時に行う3つのステップ:QuickBooksで支払期日を過ぎた請求書の一覧を読む、Gmailで取引先ごとに催促メールを1通ずつ下書きする、Slackに催促リストを送る

webrun.aiの請求書催促テンプレートでは、1回の実行を次の3ステップで進めます。

  • QuickBooks:「Invoices」から「Overdue」を開き、取引先、請求書番号、金額、期日からの経過日数を書き留めます。古いもの、金額の大きいものから順に並べ、その週にすでに催促したものは除きます。
  • Gmail:取引先ごとに、請求書番号と金額を入れた短い催促メールを下書きします。件名の書き出しは「Friendly reminder」です。下書きはすべて「下書き」フォルダに残ります。
  • Slack:優先順に並べた一覧を、金額、未払いの日数、確認待ちの下書きの数と一緒に届けます。
作業の進め方は、自分の手でやるときと同じです。本物のブラウザで、保存したログイン情報を使ってサインインして動くので、APIキーの設定はいりません。テンプレートのページには操作がすべてわかりやすい言葉で書かれていて、実行前に何をするのかを確かめられます。

webrun.aiの請求書催促テンプレートのページ。WebRunが毎回の実行で行うことが、QuickBooksから順に並んでいます
webrun.aiの請求書催促テンプレート(2026年10月27日時点)。

始める前に必要なもの

  • 請求書を管理しているQuickBooks。
  • 下書きの保存先になるGmail。
  • 毎週の催促リストを受け取るSlack。チームが別のツールで連絡を取り合っているなら、このステップを書き換えましょう。テンプレートはふだんの言葉で書かれているので、どこでも調整できます。
  • 最初の下書きをじっくり読む時間。口調が合っているかどうかは、最初の実行でわかります。

設定は4ステップ

  • 請求書催促テンプレートを開き、そこからワークフローを作成します。
  • スケジュールを確認します。毎週月曜の午前9時に実行されます。月曜の朝がいちばん忙しい時間帯なら、時間を変えましょう。
  • いつもの口調を教えます。以前送った催促メールを貼り付けるか、どんな書き方が好みかを数行で伝えましょう。テンプレートのQ&Aでも、文例や口調の指定に沿って書けることが説明されています。
  • 最初の実行が終わったら、送る前にすべての下書きに目を通します。

入金につながる催促メールの書き方

下書きの出来は、元になる指示で決まります。次の点を押さえると、相手が対応しやすい催促メールになります。

  • 請求書番号、金額、支払期日を最初の2行に書く。
  • お願いは1つに絞る。支払いか、支払い予定日のどちらかです。両方を求めたり、資金繰りの話を長々と書いたりするのは避けましょう。
  • 請求書に支払いリンクがあるなら、メールに入れる。
  • 警告ではなく、お知らせとして書く。最初の連絡は、相手がうっかり忘れているという前提で送ります。強めの文面は、必要になったときに自分で書けば十分です。
1行で返信できるメールには、たいてい返事が来ます。長いメールは「あとで読む」に回されます。請求書がずっと置かれてきたのも、まさにその場所です。

よくあるつまずき

取引先が日曜の夜に支払った。エージェントは実行した時点のQuickBooksを読むので、月曜の実行前に支払われた請求書は、自動的に一覧から外れます。

下書きの文面が硬い。もっとよい文例を渡しましょう。口調を言葉で説明するより、納得して送った催促メールを1通見せるほうがよく伝わります。

取引先から返信が来た。そこから先のやり取りはご自身で。エージェントの仕事は催促メールの下書きと一覧の送信までで、代わりに取引先へ返信することはありません。

あえて下書きで止める理由

このテンプレートが、知らないうちに取引先へメールを送ることはありません。催促メールはすべて、送信ボタンを押すまでGmailで待っています。これは意図した設計です。今朝銀行振込で支払ったばかりの相手に催促が届けば、1日遅れで届くよりずっと信頼を損ないます。下書きの束を読むのは数分で済みますが、以前は書くだけで午前中がつぶれていました。

自社の請求書で試してみましょう

まずは請求書催促テンプレートから始めましょう。月末にたまりがちなほかの業務は、テンプレートライブラリで探せます。会計ソフトが違う、Slackではなく毎週メールで受け取りたいなど、手順が違う場合も問題ありません。新しいアシスタントに仕事を頼むときのように、チャットでやり方をふだんの言葉で伝えれば、自社の手順に合わせて作れます。